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言われた瞬間ムカつく言葉は、自分にとって真理なのかもしれない。

木更津の九州ラーメン屋さん。
九州ラーメン友理のまささんです。

「そういえば、このあいだの皿うどん。おいしくなかった〜」

はい、言われました。

は?

何ぃーーー!(怒)

もう瞬間的に頭に血がカッっと登ったのですが、ポーカーフェイスで無視。

誰に言われたのかと言うと、母親です。

最近は一線を退いてますが、以前はバリバリ麺をあげてました。

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その母親が先日、孫たち(つまりボクの子どもたちね)を連れて、お店に食べに来たんです。どうやら子どもたちのリクエストみたいです。

ちょうど空いてる時間。
皿うどん太麺、焼きめし、ギョーザ、ラーメン。。。と、食べて帰りました。

別に普通に、食べて帰ったはずだったのに、3〜4日経った今日になって「そういえば…..」って。

よっぽど伝えないといけない!って思ったのでしょう(笑)。

お客さまに言われたら、ムカつくことなんてないんですけど、実の母親に言われると「ムカっ!」ってきません?

SNSでの交流を通じて「お客さまの声」がリアルタイムに近い状態で見ることができる昨今、ボクも御多分にもれずご来店のお友達の投稿から、味の評価、お店の雰囲気への評価、などなどをリサーチしている。

しかし、特にFacebookではポジティブな投稿が多い。

「すごくおいしかったーー!」

「ホルモンヤバい!」

「焼きめしウマーーー!」

「また行きたーい!」

「今度一緒に行こう!」などなど。。。。。。

こういった褒め言葉に溢れてるいわば「ぬるま湯」に浸かっていると、感覚が鈍るのかもしれない。現に、冒頭の「おいしくなかった」という言葉に対しての免疫力は格段に低下している(笑)。いつもSNS上で「おいしい」と言われていると、それが正解なのだと思ってしまっている。

いつもならムカついて、無視するか、反論するかしたいところだったけど、気持ちを抑えて話を聞いてみた。

「旨味が全然ない」

「全体的にボヤケてる」

「しっかり炒めたの?」などなど。。。。。。

ほんとムカつきます(笑)。
一応味見してから出しとるがな!って言いそうになったのはホントです。

でもここでムカついて反論したらソコでおしまい。

よーく自分の調理を振り返ってみる。

調理は問題ない。

ではなんだ?

そういえば。。。。

最近、友理Tの注文受付だったり、お手紙を書くだったり、高菜のキャンペーンだったり、とにかくヤることたくさん。まさに忙しい。

そんな時にふと思いつく。

忙しいの「忙」という字は、「心を亡くす」と書く。

もしかしたら、”心ここにあらず” だったのかもしれない。
調理に集中していなかったのかもしれない。

真理

言われてムカつく言葉は、自分の足りないところに対して攻撃されてしまった為に、無意識的にムカついてしまったのだろう。知られたくないから。

自分の足りないところは、自分がよく知っている。

そんな思いにかられたので、今日の調理は特に集中してみました。余計な事はあまり考えず、忙しい時ほど、目の前の鍋に集中する。
うん、たぶん大丈夫だったでしょう。
味見も大丈夫だった。

あのままムカついて、反論していたらこの気づきはなかったかもしれない。

何事も言われてムカついたら一度受け入れてみる。

そして、自分の落ち度を探してみる。

ムカつく事を言ってくる人も、たまには感謝せんといかんな。

超ーーーー忙しかった夜の営業が終わって、思ったことは概ねそんなことです。

ではまた。