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ちゃんぽん・皿うどんのソース問題

木更津の九州ラーメン屋さん。
九州ラーメン友理のまささんです。

目玉焼きはしょう油派です。

誰ですか?「顔はクドいのにしょう油派って!(笑)」 とか思ってるのは!

あなたでしょ?

好みも様々でしょうが、しょう油派と対抗するのが「ソース派」。でも目玉焼きに使うソースと言えば大抵「とんかつソース」か「中濃ソース」だと思います。ウスターソース派もいるのかな?(ま、どっちでもいいか)

今回はそのウスターソース!

ラーメン屋さんだけど、ソースを置いてあります。

ウスターソースです。

ウスターソースっていうのは………

自分でググって調べて下さい(笑)

簡単に言うと、

「1番サラッとしたヤツです!」(いわゆるどろっとしてないヤツ)

あんまり甘みが無くて、酸味や辛味もちょっと加わったタイプです。

「このソースは何に使うんですか?」

たまにお客さまに聞かれます。ですよね。普通ラーメン屋さんにソースなんて置いてない。では何故ウスターソースが置いてあるのか?

ちゃんぽんと皿うどんがあるからです。

上手く撮れました。

ちゃんぽんにかける場合、野菜にかけるのが作法らしい(笑)。

本場長崎ではちゃんぽんと皿うどんには「ウスターソース」をかけて食べるのが多く知られているからです。

”多く知られている”  としたのは、あくまで「個人の好み」だから。お刺身にしょう油を付けて食べる程の「常識」にはなっていないと思われます。ただ、かなり多くのヒトがやっているみたいです。

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皿うどんにかけるのは今でも根強いらしいです。

諸説あるみたいですが、ボクが聞き、調べたところ1番有力だと思うのは「佐賀炭鉱説」

長崎で発祥した「ちゃんぽん」と「皿うどん」。
その人気から、当然内陸の方へ伝わって行きます。長崎の東は佐賀県。当時佐賀県と言えば炭鉱。多くの炭鉱労働者が住む町が点在している時期がありました。炭鉱で働く方はその労働のキツさから、やはり塩分を好むようになり「味の濃い」モノを好む様になります。

長崎から伝わってきたちゃんぽんと皿うどんも同様で、優しい野菜や海鮮の旨味ではモノ足らずソースをかけて食べる様になったとか。人間「濃い味」に慣れるともう後戻りはできないもんです。ソースをかけるという “トレンド” は一気に広まり、発祥元の長崎でも人気になった……..という説です。

この説が1番すんなり納得できるかなぁと思います。

この流れで現在にも伝わるソース問題。

ではここ千葉県木更津にある友理(長崎佐世保由来)ではどうでしょうか。

ボクが得意の観察をしてるところ、ちゃんぽんや皿うどんにソースをかけて食べるのはやや年配の方が多いようです。そう、恐らく昭和45年の創業以来ご贔屓にしてくれてる方々に多い様な気がします。特に男性。そしてその方のお子さんの世代(団塊ジュニア)くらいまで。

女性や若い方にソースをかけて食べる方は少ない様に思います。

もちろん、作るボクたちも「ソースをかける前提」で作ってはいませんし、むしろソースなしで食べて欲しいくらいです。(ソースかけても嫌じゃないですよ)

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ソースがあるから焼きそばもできるんですけどね。

とにかく、

地域によってかけたりかけなかったり、
世代によってかけたりかけなかったり、
ちゃんぽんにはかけないけど、皿うどんにはかけるとか。

要は、誰かの影響による個人的な好み。

多種多様な現在。

味の好みも多種多様。
できれば個人の好み、自分のおいしいと思う食べ方で食べて欲しいものです。

ソースをかけるのが常識の方が、
「ちゃんぽん(皿うどん)にはソースをかけるもんだよ」

って、初めて食べる方に押し付けるのはやめて欲しいなぁ〜と思うのです。

ほら、味が濃いモノを食べると後戻りはムズカシイですから。

ちなみにボクはソースかけません。

ではでは。