木更津の九州ラーメン屋さん。
九州ラーメン友理のまささんです。
ラーメン屋さんでよくあるご注文。
「ラーメン、ギョーザ、そしてビールね。」
こんなご注文の時は、当然ながらまず最初にお出しするのはビール。
ホントならラーメンの方が早く作れちゃうけど、ここはギョーザを先にお出しする。
そして頃合いを見計らって最後にラーメンをお出しする。
これくらいはお客さまとの暗黙の了解で、「察する」必要がありますよね。
逆に察してくれないと嫌でしょ?
中には親切なお客さまもいて、
「ギョーザが出てからビールちょうだいね」とか、
「ラーメンはギョーザの後にしてね」とか、
こんな風に丁寧に言って下さる方もいます。
お客さまがどうして欲しいのかが明確ですし、お店としてはとても
助かります!
では、こういうご注文の時はどうでしょう。
「ラーメンとギョーザね」
このご注文の場合。ボク達厨房の人間は基本、なるべく同時にお出ししようと調整します。混雑状況にもよりますが、ラーメンの後にすぐギョーザだったり、ギョーザのあとにすぐラーメンだったりします。
実はギョーザの方が時間がかかるので調整って案外難しいんですよね。でもなるべく同時を目指しています。
先日こんな事がありました。
ラーメンとギョーザをご注文されたお客さまのところへ、まずラーメンを持って行くと….
「あ、ラーメン先に来ちゃったよ」
「ギョーザ来たらビール頼もうと思ったのにな〜」
ええーーーーーーー!?
言われましたーーーー!?
思ったって何ーーーー!?
って心の中で思っても、「そうでしたか!申し訳ございません。気が利きませんで。。。。」とひと言。
お客さまはビールが飲みたい様な素振りも見せず、突然言われてしまうのですから、若いバイトたちにとっては「怒られた気分」になる場合も。
お客さまによっては「気が利かないお店」としてインプットするかもしれないですよね〜。
夜に車で運転してる時、前の車が突然ブレーキ踏んで、ウインカーも出さずにしれーーーっと右折していった気分です。
「コラー!ウインカー出さんかーーい!」って車の中で叫んじゃうアレです(笑)。
ウインカーさえ出してくれれば、ブレーキ踏むことぐらい予測できたんです。
先にビールのご注文さえ頂ければ、ラーメンより先にギョーザをお持ちする事ができたんです。
でも、言われてないんだからしょうがない。
先にギョーザが欲しくて、ビールが飲みたいって言われてないから対応できなくたってしょうがない。
ましてや、そのお客さまに付きっきりで対応できる状況でもない。お客様の思ってる事は分かりっこない。
しょうがない…..
しょうがない…..
しょうがない…..
う〜〜〜〜〜〜ん。
しょうがないって思って、この話を終わらせてしまうとなんだか進歩がない気がしてならない。そしてなんだか負けた気分にも。
やっぱりここは、察してあげるべきだったかもしれない。
ご注文の際のお客さまの様子。
来た人数、構成、関係、常連度….
そして、ご注文が済んだ後のお客さまの様子。
何かしら「サイン」が出ていたかもしれない。
よくよく振り返って考えてみると……
先日のお客さまはご夫婦でご来店。あんまり見ないお顔だったな。
ご注文の際は、メニューを隅から隅まで見てご注文されてた。ご夫婦でよ〜くご相談されてる様子だった。
ご注文の後も、店内をキョロキョロ。
あ〜〜そうだ。
そういえばビールの入った冷蔵庫をジロジロ見ていた。
単にドリンクの種類や銘柄を見てるのだと思ってた。
ちょっと忙しい時間帯だったので、スタッフを呼び止めようとしたそうだったけど、せわしなく動いてるスタッフに声をかけるのを遠慮してたのかもしれない。
アレがサインだったのかも。
あのサインに気がついていたら、ひと声かけれたかも。目を合わせるだけでいい。
ビールをお出しできたかもしれない。
言わずとも察する。
もし自分がお客さんだったら、言わなくても色々手配してくれたら凄く嬉しいだろう。(もちろん出来る範囲でだよ)
また来たいって思うだろう。
今日来てくれた優子とたっこ。
かわいかったので意味もなく載せてみた(笑)。
彼女たちも笑顔の接客業→→→志のざき
言われたり、言ったりしたら誰でも出来る。
そこをなんとか察して行動できたら、行動できる集団だったら最強だよな〜。
そんな事を考えさせられた、【先日お客さまから言われたひと声】でした。
……と、閉店してからこんな事書いてたら、もっと気持ちを察してあげなきゃいけないヒトがいるな〜〜って事に気がついたので早くお家に帰ろ。
ではまた。