木更津の九州ラーメン屋さん。
九州ラーメン友理のまささんです。
かまぼこ…..なんか小さい….?
仕込みしてる時にふと感じたんです。
以前の物がないので比べられないんですけど、なんか小さいんです。
1ケースに30本入ってるんですけど、全部切り終えて袋に入れた後、その袋もなんか小さいし。そもそも切り終える時間も短い。いつもより早く切り終えちゃう。
気になって、仕入先に問い合わせると。
やっぱり、知らない。
仕入先から、そのまた先の仕入先に問い合わせてやっと答えが返ってきました。
ちなみに…
この千葉の田舎のラーメン屋さんまで、このような練り物製品が届くまでには、間に数社絡んでるのが実情。多くは東京の築地市場から出荷されるワケですが、築地からでさえ友理に届くまでに2社絡んでますからね。
どうやら原材料価格の高騰で、価格はそのままで製品のサイズを小さくしたとのこと。
その連絡を、メーカーから卸業者までは連絡が行ってたらしいけど、末端までは届いていなかった…らしい。
おおおーーーーっい!
って、ツッコミとともに、怒りが込み上げてきますが、ここは押さえて….
しかし、末端の我々お店ではこんなことはできない。
価格はそのままに。
麺の量を減らす。
野菜の量を減らす。
チャーシューを小さくする。
ごはんを減らす。
いやいやいやいや、ありえないでしょ!
コストダウンのひとつのやり方かもしれないけど、お店ではできない。そもそも、サイズダウンしたら、少なくなるのだから、見た目がしょぼくなる(笑)。しょぼく見えないように、小さめのどんぶりやお皿を使うって手もあるだろうけど、その小さめのどんぶりやらを買い揃えるコストが余計にかかちゃうやん!
そういえば、お菓子の「うまい棒」とか「ポッキー」も量を減らして価格を維持する….ってニュースを聞いたことあるなぁ〜。
製品のメーカーならまだしも、直接お客さまに触れるボクたちのようなお店は、こうした製品のコストアップに対応する対策って、ほぼ手段が無い。コストアップ分をお店が泣くか値上げをお願いする以外方法がない。(もちろん、全体的な経費削減対策はしますけどね。)
そして、値上げってかなり難しい。
もちろん、価格が高かろうが食べに来てもらえるように、お客さまとの関係性を築くってことも常日頃から気をつけていることだけど、異常に高ければお客さまだって離れて行きます。
ゆるせる範囲での値上げ。
この見極めがものすごくむずかしい。
ものすごくむずかしいのに、メーカーっていうのは簡単に値上げしてきます。
しかも、価格はそのままでサイズをダウンしました!って小細工してくるし(笑)。
おかげで、使用量は変わらないのに、1ケース分のかまぼこの量が少ないので、仕入れる回数が増えて、当然支払いも増えてます。
でも、この製品を使いたいからしょうがないんです。
とはいえ、
普段、忘れがちな「コスト意識」を思い出させてくれるいいキッカケにはなりました。
かまぼこ….ケチって使わなきゃ(笑)。
でもカラダが掴む量を覚えてるから、なかなかどうして難しいもんです。
今日はそんなコスト意識についてでした。
あ、ちなみに、今回のかまぼこ。
事前に案内もなく、サイズを小さくした製品を持ってきて、こちらが問い合わせするまで言って来なかったことは、ビジネス上問題があるので、一応その分の補填はしてもらいました。
でも補填したから終わりっていうのもねぇ。
皆さんも、こういったことは「筋を通して」実施しましょうね。
ではではまた。