昭和45年創業の九州ラーメン友理。
今年(2016)で46年目です。周辺にはもっともっと古いラーメン屋さんはあるものの、古いお店の部類かと思います。
新日鐵(現 新日鐵住金)さんの君津工場があったおかげで、近隣には九州から移住してきた方が多く、今日まで営業ができてるのも、そんな皆さんのおかげであるのもひとつの要因でしょう。
しかし!
まだまだアウェイです。
「友理」を「友里」書く方も多いし。
「友理(ゆり)」を「ゆうり」と呼ぶ方もいる更には「ともり」と呼ぶ人まで。
店内に入った瞬間とんこつの独特のニオイに嫌な表情を浮かべる方も多い。特に気持ちに正直なお子さんは、あからさまに鼻をつまむ場合もある。やっぱり千葉はしょう油のまちなんだなぁ〜って感じる。
定休日も未だに覚えてもらえないですし。
でも、でも、コツコツ毎日毎日自分たちの「仕事」をやっていく内に、少しずつ少しずつ理解をして頂けてきていると信じている。千葉の木更津にあって「九州ラーメン」「長崎ちゃんぽん」と地名を掲げて商売している以上、地名に恥じぬ仕事をしなければならないと心の根底では感じています。
さて、前置きが長くなりました(笑)
先日友人のお土産でインスタントラーメンを頂きました。
尾道ラーメン。
正直よくわかりません。
しかし、SNSで繋がる尾道の友人の投稿から何度かビジュアルは見たことがあります。でもどんな特徴があるのか?までは正直わかりません。
パッケージには「こってりしているようで、あっさり醤油味」と書かれています。ということはしょう油ラーメンなのですな(笑)
この程度の事前情報を得て、せっかくなのでお店で食べることに。カップ麺じゃなかったのも食べたくなった要因かな。
作ってみました。
チャーシュー、もやし、きくらげ、小ねぎは友理のもの。
ビジュアルは、まぁおいしそうです。
麺は?
こんな感じ。
角ばってる麺で本格的です。やや日本そばっぽい?
とはいえ、お土産用のラーメン。正直、期待感は薄いです。そうなりますでしょ?こちとらラーメン屋なんですから(笑)
食べてみました。
厨房の中でコッソリね(笑)
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まぁまぁです。
格段おいしいというワケでもなく、まずいっていうワケでもない。
また買うか?と言われたら…..ごめんなさい。買いません。
そんな印象です。
物足りなさを感じたので、高菜をトッピングしちゃいました。
そう。
前のブログの瀬戸内レモンイカ天と高菜のおにぎりはこの時に作ったもの。一緒に食べたらおいしかったよ。
そこで思い出したこと。
昔、小学校中学校時代。修学旅行に行く時、決まって先生に言われたことを思い出しました。
あなたがたひとりひとりが、だらしない行動をすると、◯◯小学校・中学校の生徒全体がだらしない生徒ばかりだと、更には木更津の小学校・中学校の生徒全体がだらしない生徒ばかりだと思われてしまいますよ。
って。
言われませんでした?
この事を思い出したんです。
ボクが初めて尾道ラーメンを食べた。インスタントラーメンだとは言え、尾道と地名を銘打ったラーメンです。
その味がどうであれ、尾道のラーメンはこんな感じなのかなぁ?ってイメージの定着には役に立ちます。美味しいと思えば次への期待感は湧くし、そう思わなければ次はない。尾道にはマジで美味しいラーメンを提供するラーメン屋さんがたくさんあるでしょうに。
中にはインスタントラーメンの味を、そのままお店の味だと思ってる人もいるでしょう。インスタントラーメンを食べただけで「尾道のラーメンとはなんたるかを語る」人もいるでしょう。
地名を背負うのは怖いんです。
印象悪ければ、全体への印象も悪くしてしまう。
先日、こんなレビューを目にしました。
九州ラーメンと出さんで欲しい。九州ラーメンの真髄を全く解って無いラーメンですな。
インターネットとは怖いものです。
こんな口コミが広まってしまうんですから(じゃなココにも書くなよってww)
九州のラーメンは今やメジャーなので、友理のラーメンを食べただけで全体の印象をそうだとは思わないかと思うけど、中には「こんなもんだ」と思う人はいるでしょう。
木更津・君津周辺も九州から移住してきた方々は、既にお仕事を引退されてる世代です。その次の世代、その次の世代、そのまた次の世代へと消費の中心の世代が変わって行くに連れ「九州感」は薄れていくことでしょう。
これから未来永劫、九州ラーメン友理(ゆり)として、九州ラーメン、長崎ちゃんぽんをメインとして商売する以上、よりいっそうの「地名を背負うカクゴ」を必要とするのだろうなぁと感じた尾道ラーメンの味でした。
では。
そいぎんた!