先日、健康診断の結果を聞きに行ってきましたが、アルコールを1滴も飲んでないのに、毎日のようにビールを飲んでいるビール大・大・大好きな妻よりも、肝臓のナントカっていう数値が良くなかった、毎度どうも友理のまささんです。ちくしょーーー
ホントはビール大好きなんです。いや、ホント。マジで(笑)あの1杯目ののどごしとか、たまらないです。しかしながら、いかんせんアルコールが体質に合わない。ひと口飲んだら数分後には、カラダじゅう真っ赤っ赤。そして30代中頃に翌日にまで頭痛が残るのを確認して以来、お酒類を飲むことをやめました。
翌日に残らないのなら今でも飲んでいたでしょう。定休日前、月曜日の夜のビールは楽しみでしかたなかったんです。でも、月曜日の夜に飲んで、お休みの火曜日にずっと二日酔い気味で過ごすのはどうしても嫌だった。
翌日に残るか、残らないか。
これがボクのアルコール摂取のバロメーターでした。
さて、タイトルの件。
バロメーターとしてのちゃんぽんの話をします。
ありがとうございまーす!
と、お帰りになるお客さまに声をかけたところ、年の頃そうだな、、、60〜70歳くらいだろうか?そんなお父さんが、ガッツポーズをして帰って行きました。普通、手を上げて「ども!」って言ったり、バイバイっと手を振ったりするものです。なのにガッツポーズ。
ガッツポーズって、何か達成した時とか、あとは威嚇する時とか?かな、そんな時にするポーズ。お別れの時にするものじゃない。
じゃあなんで、あのお父さんはガッツポーズを?
察しのいい人は繋がっただろうけど、そうですちゃんぽんです。達成したんです。この場合の「達成」とは「食べきった」ということ。今日もちゃんぽんを食べきったからガッツポーズをして帰っていったワケです。
友理のちゃんぽんとはこんな感じ。

Like a 富士山.
随分むかしに書いたブログでも触れてますが、、、
中国からの留学生を、安価でお腹いっぱいにするために考えだされたのがちゃんぽん。このどんぶり1杯を食べれば、そこそこの栄養は採れるし、もちろんお腹いっぱいになる。若い食べ盛り、働き盛りの男性に向けて作られたのがはじまり。
昭和45年に創業した九州ラーメン友理。
房総での完全アウェイの中、今日まで営業を続けてこられた理由のひとつは、間違えなく九州から移り住んできた新日鐵君津工場(現 新日鐵住金)に勤める方々が贔屓にしてくれたおかげ。創業当時の店舗近くには、新日鐵の社宅、独身寮があり、目の前のバス停から工場までの行き来をしていて、仕事帰りのバスを降りたら、そのまま友理に直行してビールとホルモン、シメにラーメン、ちゃんぽんというのが、大方のお決まりコースとなっていた人も多かったのです。
特に腹が減ってる時にはちゃんぽん。独身寮に住む文字通り独身の若い男性には、野菜も採れるし、食べごたえもあるちゃんぽんはとても人気があったんです。めずらしさもありましたしね。
あれから40年以上経ちました。
満期(新日鐵では定年のことをこう呼ぶ)となった今でも、若い頃の元気を取り込まんと、ご来店のたびにメニュー表などに目も向けず、ちゃんぽんをご注文くださるご年配の方々が多くいらっしゃいます。
しかし歳も歳。食だって細くなるってもんです。
腹いっぱいになる為に考え出されたちゃんぽんも、歳とともにキツくなるのは想像できます。作ってるボクだって完食はキツいです(笑) 腹いっぱいってキツいですもんね。現に、いつも大盛だった人が普通に変えたり、中には麺を半分にしてくれ、と要望されたり、そもそもちゃんぽんでは腹いっぱいになり過ぎるから、ラーメンに変えちゃった人ももちろんいます。
そんな人も多い中、あのお父さんは食べきった。いつも通り食べきった。それからのガッツポーズなのです。
あの頃(働き盛りの若い頃)から食べ続けてる「友理のちゃんぽん」を、この歳になって、今日も元気にモリモリと食べきることができた!食べきってやった!どうだ、まだオレは若い!元気だ!
そんな意味が込められていたように、ボクは感じました。これって完全にバロメーターですよね。ちゃんぽんを食べきることがあのお父さんの元気のバロメーター。意気揚々と食べ始めても、いつも通りに食べきることができなかったら、体力が落ちてきた、食が細くなってきたって証拠。そんな風に捉えてるように感じます。
まぁ完全なるボクの妄想です(笑)あのお父さんとじっくりお話したワケではないんで。でもあながち間違えじゃない気がします。そして、バロメーターにしてくれてることに対して密かに、勝手に喜んでます。
しかしですね、なんだか嬉しいもんですよ。ガッツポーズって。どんな人がしてもいいもんなんですけど、あの見た目おじいちゃんのお父さんが、むんずとガッツポーズをする姿って、自然と笑顔になってしまいます。
まだまだこれからもあのガッツポーズを見せて欲しい。
あ、でも、ちゃんぽんキツくなったからって、来るのがおっくうにならないでね。他にもいろいろありますし。ひとつのちゃんぽんを分けて召し上がる、仲の良いご夫婦もいらっしゃるんですよ。
またのご来店、お待ちしております。
これからも。
ではまた。
そいぎんた!