アキレス腱
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人体の部位である「アキレス腱」の他に、しばしば「強者の弱点・致命的な弱点」といった意味で使われますよね。
今回は、その弱点について。
年末というのは忙しいですか?
まぁちょっとはそんな感じもしますが、我らが友理では31日までの忙しさよりも、年明け2日からも忙しさのレベルがハンパないので、どっちかと言えば年明けの営業の方が忙しいイメージがあります。
とはいえ、トータルとして年末年始の営業というのは、ややバタバタしてて、否が応でも忙しい雰囲気を感じる時期でもありますね。
更に加えて、大抵の業者さんがお休みになるので、材料の大量確保だったり、調理器具のメンテナンス、調理道具の必要在庫の確認などなど、普段とは違う業務が発生するのもバタバタ感を演出するのかもしれません。
そこで、この時期必要となる「普段とは違う業務」の際に、意外と見落としがちなポイントについて書いておこうと思うます。
タイトルにある「アキレス腱」のように、致命傷となる弱点の度合い、つまり営業が困難になる度合い「営業困難度」の低い順にいくつかご紹介します。
これはもちろんのこと、「友理において」のまささんの私的見解です。
営業困難度30%

シャワーーーー
コレの名称はなんというのか?
「水道蛇口に取り付けるシャワーヘッド」とも言っておきましょう(そのままやんw)。このシャワーヘッド。地味な存在ながら、かなりの活躍をされております。
水道の蛇口から出るお水そのままストレートと、このシャワーヘッドから出るシャワーのお水とでは、お皿・どんぶり・コッブなどを洗剤で洗った後の泡切れの作業では雲泥の差なのです。
シャワーヘッドから出るシャワーのなんと滑らかでスピーディーなことか!ストレートのお水ではこうはいきません。豪快に周りに飛び散り、飛び散らない様にするには勢いを弱め、泡切れを遅くする。
しかもこのシャワーヘッド、節水設計。しかもしかも、ストレートとシャワーとの切り替え可能。このシャワーヘッドを取り付けない理由が見当たりません。
このシャワーヘッドなしでの皿洗い作業など、考えられません。
しかし、便利なことこの上ないこのシャワーヘッド、極たまに壊れます。壊れて、新しい在庫がない場合、蛇口からのストレートのお水で行うことになりますが、イライラするほど不便。不便でしかたないけど、営業困難になる程ではないので30%。
営業困難度40%

コレも名前忘れた(笑)
と、思ったけど確か過去にコレについての記事を書いてました。
詳しくは、この記事を読んで欲しいんだけど、このマーナ ディスペンサー(っていうらしい)は、先のシャワーヘッドを使う前の段階、スポンジに洗剤を付ける時に使うアイテム。
1日にスポンジに何回洗剤をつけるのだろう?もはや想像もできないくらいです。この気の遠くなるような回数をわざわざ両手を使ってやるなんて、もはや考えられないのです。
しかし、これもバタバタするだろうけど、普通のボトルを持ってスポンジに洗剤を付ければ良いワケで、営業停止になるほどでもないので40%。
でも、シャワーヘッドとこのマーナ ディスペンサーの両方がないことを想像すると…….
頭痛がします(笑)
営業困難度70%

By ホシザキ。
ええーーっと、、、コレはなんというのか?(笑)
やはり「意外なアキレス腱」とタイトルを付けたように、その名称さえわからないものが多いのだ。この場合、「お水をコップに入れると同時に、氷も入れてくれる機械」。あ、そうか「製氷給水機」か!
その製氷給水機くん。過去何度も壊れやがってくれてます(失笑)
氷が出ない。水が出ない。下から水が漏れる。。。。
その都度、メーカーの担当者が呼び出され、アレヤコレヤいじくって、時には治り、時には治らずw、治らない時には最低限水は出るようにしてもらい、氷はコンビニで買ってきたり、別途製氷機を用意させたり、それはそれは、めんどくさい、4人5人6人と団体でご来店のお客さまの場合ときたら、水を入れるだけでそりゃあもう大騒ぎさ(笑)
しかし、まぁそんなこんなでも営業は続けられるのけどバタバタ感は高いので70%。
営業困難度90%

これもホシザキ。
やっと名称がわかります。「食洗機」つまり「食器洗い機」。
片手で洗剤をスポンジに付ける道具だったり、泡切れを良くするシャワーヘッドだったり、洗う道具に対しつべこべ言いましたが、お皿・どんぶりを洗うメインマシンは食洗機。欲張ってしまったからなのか(笑)ラーメン屋さんにしてはやや大きい店構えの友理では、食洗機なしでは営業は不可能に近い。
昔の本店(畑沢)君津店(イトーヨーカドー脇)の時はもちろん手洗いでした。しかし、今の本店に移転する際に、席数と従事するスタッフとの兼ね合いから食洗機が不可欠との判断で、設計段階から組み込んでいました。
実は先日、その食洗機が動かなかったのです。
朝、パートさんが部品をセッティングして、電源を入れ、洗うものを所定の場所に置き、フタ、というか扉というのか、を閉めればたちまち洗い出すのが通常なところ、異様なうーーーーん、うーーーーんという音を鳴らすばかりで、全く洗浄し始めないのです。
朝の準備というのは、営業中に匹敵するほどの慌ただしさなのです。
お皿・どんぶりを一度全て洗い、食材を入れておく容器、トレーなども全て洗い、日によっては各テーブルにある調味料容器も洗う。また、きくらげ、エビなどの食材を下処理して一時的に置いておいたザルなども洗う。
つまり、食洗機なしでは営業前の準備など考えられない。もちろん、営業中に食洗機が使えないとなると……….
恐怖でしかない。
店長が時間を見計らって、ホシザキさんの担当者に連絡をとり「午前中に伺います」との連絡を得るものの、準備は刻一刻と進み、もはや洗い物を残すのみとなる。このまま間に合わなかったら…….
午前中って11:30開店なのに!11:45に来られても困るのに!
ってそんな心配をしたり。。。。。
幸いその日は10:00ごろに来てくれて、しっかりと動くようにしてくれました。あの時の安堵感といったらハンパないです(笑)
その時に、今日書いてる記事のことを書こうと思いついたのです。
でも、もし万が一食洗機が動かなくとも、人員を増やすなりすれば、なんとか営業はなんとかなる。ということで90%。人員確保もむずかしいですもん。それに今やすべてを手洗いすることすら、初めてになる。
ライフラインである、電気ガス水道が止まってしまったのなら、逆に諦めもつくが(東日本大震災の後の計画停電の時、頭にヘッドライト、脇から懐中電灯、客席にはロウソクで営業したなぁ〜)、普段から普通にあると思ってる「意外なアイテム」の存在感を、改めて感じたのでした。
あなたのお店にも、ありませんか?意外なアキレス腱。
一度、調べたほうがいいかもしれませんよ。