先日のこと。
月曜日は鍋が重い。
高菜終わって、とあるお客さまと話し込んじゃって、すっかりカラダが冷えちゃった。ラーメン食べたいな。外は雨風ヒドくて、誰も来なそうだしラーメン食べれそう(笑)
しかし、君津の伝説のスナックのママの話がとてもおもしろかった。商売人の話は古くてもおもしろい。 pic.twitter.com/06chSRXNDT— 立野 征博(友理のまささん) (@masa_9ramenyuri) 2018年3月5日
と、ツイートもしたけど、、、、
昔からのご常連さまの奥さんがご来店。この方はいつの平日のヒマな昼下がりにぽつんといらっしゃる。
ボクは、ヨーカドー脇にあった君津店(懐かし!)にいた頃からよく知ってるけど、もっと古くからのご常連さまなのです。現在、推定60歳前後。
その方からこんな事を言われた。
「ここ(友理)に来てね『いらっしゃいませッ!』って威勢のいい大きな声で迎えられると、あぁ〜客として来たんだなぁ〜って思う。それだけで気分がいいの」
こんな感じだったと思う。
彼女は、昔、『伝説のスナック』といわれたスナックのママだった人。場所は君津の某所。現在はお辞めになって旦那さんと二人暮らし。
ママのお店は、内房エリア最大の某企業のお偉い方々御用達だったお店(だそうだ)毎月の様にママのスナックの名前が入った請求書が、会社の上層部宛に届けられていたそうだ。
当然、人望も厚く、ママの顔ひとつで決まった商談も数知れない(らしい)
当時若かった社員からは、今でも「あそこのママにいつも腹いっぱいごちそうになった。」とか、「あそこのママのおかげで、今の地位があるようなものだ。」といった声が上がっているとのこと。
そんなママから、『客商売とはなんたるや』というお話、逸話をよくお話してもらえる。ボクも手が空いてる時はなるべくお話を聞こうと思ってる。当然ながらまだまだいろんな意味で「未熟者」のボクは、「うんうん」「ほほう」「なるほどね」「それはヒドイですね〜」なんて合いの手を打ちながら、ただただ聞くことしかできない。でも聞いていると、たくさん話してくれるので楽しい。でも、もはや毎回8〜9割は何度も聞いた話なんだけどね。それでもいいの、筋の通ったリアルなお話は、いつ聞いてもおもしろいから。
話を元に戻すと、
「ここ(友理)に来てね『いらっしゃいませッ!』って威勢のいい大きな声で迎えられると、あぁ〜客として来たんだなぁ〜って思う。それだけで気分がいいの」
この件。
そうか、こんな視点があるんか!って思いました。
日頃から「いらっしゃいませ!」「ありがとうございます!」は、元気よく大きな声でしようと心がけてるし、スタッフにもそう指導したり、見本となるようにしてる。
じゃあなんで?
って言われると、少々考える。せいぜい考えつくのは、
・まぁラーメン屋ですしね。元気な方がそれっぽい。
・元気な声を掛けることによって、元気な明るいお店だと思われたい。
くらいなもの。
これってよく考えれば「お店側」の立場の意見だなぁって。お客さまの目線の言葉ではない。
お客さまが、客として来て、客として扱われることって当たり前過ぎて意識してないのかもしれない。同じく、お店側から見ても当たり前過ぎて、無意識なのかもしれない。
最近、なんやかんや友達みたいな関係になりやすいでしょ?SNSとかで。それはそれでいいとは思う。お客さま全員顔見知りで「おっ!毎度!」って声掛けれる関係だったらサイコーって思う。でも、友達みたいな関係とは言え「お客さま」であることは変わりなく、元気のいい「いらっしゃいませっ!」の声ひとつで、気分よくなってくれるのであれば、ボクたちなりの『おもてなし』にもなるのかもしれない。
ファーストクラスのおもてなしは、ボクたちには無理だけど、元気に明るく大きな声を掛けることくらいは、余裕でできる。
百戦錬磨のママから、ちょっと褒めていただいたことで、改めてボクたちの意識にもプラスアルファの意識が追加されると思うと、とてもとてもありがたい。
やはり商売人の話は、何度でも聞くに限る。
ではまた。
そいぎんた!