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「おウチで作る友理のラーメン」カンタン調理キット爆誕!の巻

「おウチで作る友理のラーメン」カンタン調理キット爆誕!

大学卒業後に就職した会社は、ピザやチーズを製造・加工するメーカーでした。意外ですか?

一応、ピザメーカーとしてパイオニア的会社で、業務用のピザ業界ではナンバーワンのシェアを誇る会社だったんです(当時)そんな会社に入社したボクは、半年間の工場研修ののち、東京支社の営業第2課に配属されました。

営業2課とは、自社の既製品を販売するのではなく、お客さまのOEM(相手先ブランド)を、企画、提案して話をまとめ、自社工場で製造して販売する部署。つまり相手先の要望する商品を1から作り出すおもしろみがある部署でした。また、相手先の販売規模によってはデカい売上を見込めるギャンブル性のある部署でもあり、スリリングなところも、当時のボクにとってやりがいのある仕事でした。

ひとたび依頼が入ると、本社の地下にあるテストキッチンで開発部の連中と、いろんなピザやウケそうな食品のサンプルを作り、試食し、時にはお客さまを招いてプレゼンのようなものをしたりする毎日。場合によっては工場にお客さまをお連れして、工場の設備をご紹介し、お客さまの製品を製造するに値する工場であるとプレゼンします。

話がまとまると、今度は工場に製造依頼を提出する。ただ製造依頼するだけじゃなくて、工場の製造ラインにフィットするように、まずはテストキッチンでミニ製造ラインを作り、何度も試作を繰り返すんです。この時半年間の工場研修の経験が活きます。ある程度「製品」として出来上がる見込みが立つと工場へ出向き、今度は工場のスタッフへのプレゼンです。

工場で実際に動き出すと、今度はやりにくいだの、使いにくいという問題が出てきて、各所と調整しながら工場の製造ラインにフィットさせつつ、最終的にお客さまのご要望する商品を製造していくのです。

そうして製造された商品が世に出て、スーパーやコンビニ、レストランで売られているところを目の当たりにすると、この上もない喜びを感じたものです。見かける先々で購入しちゃって、さんざんテストキッチンで食べたにもかかわらず、買って食べちゃう。あまりにも経費申請が多くて上司に怒られたりもしました(笑)当時今のようにSNSを使っていたら毎日のように投稿してたでしょうね。

とある有名なハムソーメーカー(◯◯ハム)と組んでセブンイレブンブランドの冷凍ピザを担当したことがあったですけど、あれはホントに苦労しました。本来オーブンで焼くピザを、電子レンジで加熱して、尚且つ”焼き目”を付けるという難題。精肉メーカーとして自社のハムやベーコン、サラミをたくさん使いたい縛りなどなど、試作と試食の繰り返しで、あの時が人生で1番太ってたなぁ〜(笑)

当時セブンイレブンは全国で1万店舗突破したころで、「1店舗1日1枚」売れれば御の字だよ…と言われてて、1日たった1枚だけでいいのか?なんて思ったけど、よく考えたら1日1枚で1万枚!単一商品で1日1万枚も売れるピザなんてあんまりないから、やっぱりセブンイレブンハンパないって思ったものです。工場だって稼働のことを考えると是が非でも欲しい仕事でした。

いろんな苦労をして採用された商品が冷凍ショーケースに並んだ時は感動しました。当初は好調な売れ行きで、立て続けに違うトッピングのピザを売り出し好調をキープ。しかし、3ヶ月後には失速し、結局1年を待たずに販売終了してしまったのでした。引き際が速いのもコンビニの特徴です。

フフフ….

あの時はしかし、大変だったなぁ〜….

ん?

あれ?

違う違う!

ここまでで1,300文字も使ってしまった(笑)前置き長ーーーーーw

つい昔のことを思い出してしましました。

というのも….

「おウチで作る友理のラーメン」カンタン調理キット爆誕!(2回目)

ようやく本題です(笑)

緊急事態宣言下、なかなか外食にも行けないとお嘆きの方がいらっしゃることを耳にして、緊急発売することに至りました。

構想としては以前から頭の中にあって、不覚にもコロナに背中を押された感じになってしまったけど、背に腹は代えられない。全国のラーメン屋さんでも同様の動きをされてるお店もあったりして、SNSでも見かけることが多くなってきたので、何もしないでウズウズしてるよりも、まずはやってみて判断しようと思ったのがキッカケです。

言わずもがな、製造に当たっては前述の通り、あのテストキッチンで試作を繰り返した経験が生きたように思います。いい経験させてもらいました。

包材の選択・手配から始まり、ヒートシール機の購入。そしてスープ袋詰の手順や最終的な商品にするまでを、まずはスタッフに説明して、とりあえず作って見せてみました。

ラーメン1杯分のスープをひと袋に。

チャーシューもスープに入れておくことにしました。

そして試食。

湯煎なう。

試食なう。「うまいっす」しか言わない参考にならない奴ら(笑)

パッケージはシンプルに。

イメージとしては「道の駅で売ってそうな商品」

高速道路のパーキングエリアの売り場ほど完成された商品ではなく、農産物直売所や道の駅で売ってるような ”工場直売” ”手作り感” を感じるような、シンプルで何者なのかすぐにわかる商品に。その方が友理っぽい。

あとは一度食べてもうらうしかないですね。

「やっぱりお店で食べるほうがおいしいね。」って言われることは覚悟してます。でも友理を思い出してもらえる味にはなってると思います。むしろ、お家にある具材を自由に使ってもらって、ベースは友理のラーメンだけどオリジナルのインスパイヤ系ラーメンを楽しむような気持ちで、召し上がっていただけたらと思います。

コーンは合わなかったらしいです(笑)

開店時間を30分早めて、朝の仕込み時間も前倒しになってる状況で、このラーメン調理キットの準備も加わって、ボクのウォーキング時間がすっかり無くなってしまったけど、過去の経験が活かせて、なんとか商品化できたことで、大変だけど毎日楽しく準備させてもらってます。

早いもん勝ちだよ!

定番化するくらいご注文が入ると嬉しいですね。

まさか引き際の速いコンビニのように、速攻撤退ってことにはなりませんように。。。。。。。。。(笑)

お願いしやす!

専用の冷蔵庫も買ったので後に引けません!

ご予約も受け付けてます!

できたら店頭かお電話でご予約していただけると嬉しいです。SNSだと気が付けないことがあるので。

兎にも角にも、まずは店頭での販売ができました。

次の目標へ動きます。